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速読って本当にできるようになるの? その2

3つの能力をしっかりと使う

前回のブログでは読書に関連した3つの能力
文章を見る能力
見た内容を理解する能力
理解した内容を記憶する能力
が普段文章を読む時にはすべてを使い切っていないという話をしました。
特に上の二つは顕著です。

例えば何か文章を「読む」のではなく「見る」としたとき、普段自分が文章を読む速度よりも速く見ることができる ということは何となく想像ができますでしょうか?
文字を見るだけで内容を理解も記憶もする必要がなければ当然今までよりもずっと素早く文章を見ることができます。

理解についてはいかがでしょうか?
実は普段意識していませんが文章を読む能力と記憶する能力のものです。
そして往々にして文章を読んで内容を理解した。という時には内容の記憶を含んでいます。
さらに内容を記憶する速度よりも実際には理解する速度の方が速いものです。

当然普段文章を読む速度はこの記憶できる速度に支配されているため理解する速度よりも遅い速度で文章を読んでいます。

では最終的な記憶できる速度はいかがでしょうか?

記憶する速度が上がれば読書速度は向上する

基本的に読書速度向上で最も上がりにくく、そして向上することで実感を持ちやすいのが記憶する速度です。
速読では短時間で多くの文字情報を受け取るため正確に多くの情報を記憶できるようになると読書速度向上に直結します。

この速く記憶するというところに実はトレーニングの大きなポイントが隠されています。

実は記憶を速くしたい!と思うだけではなかなか記憶する速度は速くなりません。
ここで実は前の二つ
 見る速度
 理解する速度
が関わってくるのです。

上げやすい能力から向上させる

読むために必要な能力の中で最も簡単に向上しやすいのが文章を見る能力、速度です。
この能力は普段から読む速度のおよそ倍くらいのポテンシャルがある中で全力を出さずに文章を見ています。

そのため意識的に速く目を動かそうとするだけで、すぐに文章を速く見ることが可能になります。

ただし、ここで速読習得で一つ壁になりやすい問題が出てきます。
それが「文章をただ見ることに意味はあるの?」と考えてしまう点です。

文章を読む、内容を理解して記憶する、という行為と反対のようなただ見るという行動に違和感を感じる方も多いため最初は戸惑うこともありますが、見る速度を速くすることが読書速度を向上させて速読を習得するための唯一の方法です。

見る速度が高まってくると「文章を見るときに内容を理解できない」という状態が発生します。
実はこの状態こそが読書速度を向上させる上でとても重要な状態なのです

次回はなぜ見ることが重要なのかについてお知らせします。
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