視読ができるようになるには?
速読で重要な「視読」ですが、視読できるようになるために必要なことはまずは音読をしなくなることです。
音読といってもいわゆる声に出して読むことではありません。
どういうことかというと、声に出していなくても頭の中で音にして読んでしまう音読をしなくなる必要があります。
読む時、無意識に頭の中で音にしていませんか?
文章を読む時、声に出していなくても無意識に頭の中で文字を音に変換していませんか?
脳内音読や内声化などと呼ばれるこの状態はおおよそ9割の方が行っているともいわれています。
文章を頭の中で音にして読むことの何が問題かという点ですが、前回のブログでも取り上げましたが、文字数以上に音声として読むために読む時間が余計にかかることです。
何より音は同時に2音以上発声できないため、文章を読む時にはどうしても1音ずつ読むことになってしまいます。
これではいくら処理できる速度を上げても読む速度を上げることができません。
いうなれば電車で快速や特急があるのに必ず各駅停車に乗ろうとしているようなものです。
どうすれば音にせずに読める?
音にせずに読む、というのは実は意外と難しいものです。
子供のころに文字を学ぶとき、おそらく最初は声に出しながら読んでもらうことからスタートしたと思います。
絵本を読み聞かせてもらい、絵本の文字と声を照らし合わせながら読み始めるところから始まることがほとんどです。
このため文字と声というものは最初から強く結びついており、頭の中で音にしないと文字として理解できない方がほとんどです。
しかしそのままでは各駅停車に乗ったままで終わってしまいます。
速読ではそんな音読の癖、ブレーキを無くすために文字をとらえる方法を少しずつ変えていきながら音読の癖を抜いていきます。
すると今まで音にしないと読めなかった文章が次第に音にせずとも読めるようになっていきます。
この時ポイントになるのは、自分が音読できる速度を把握してその能力以上の速度で文字をとらえる力をつけることです。
しかしこの速度の把握には自分一人ではうまくできない時があります。
そうなると無意識に読書速度を向上させることができなくなり、速読の習得がうまくいきません。
そうした状態を防ぐために、新日本速読研究会では講師が受講生の能力を細かく測定して能力向上を手助けしていきます。
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視読の習得は速読の習得を目指している方の多くがゴールとして感じています。
しかし同時になかなか習得できないと感じてしまうのもこの視読の習得です。
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