日本語でトレーニングしても速くなる?!
前回のブログでお伝えした通り、速読のトレーニングを行うことで英語の文章を速く読むことも可能です。
では、なぜ日本語のトレーニングだけで英語の文章も速く読めるようになるのでしょうか?
その理由は、速読のトレーニングで向上するのが「日本語を読むテクニック」ではないからです。
この点について、順を追って詳しく解説していきます。
速読は「脳の処理速度」を向上させるトレーニング
速読のトレーニングで鍛えられるのは、日本語の文章を読む能力そのものではありません。主に以下の3つの力が向上します。
- 文字を素早く見る能力の向上
- 見た文字の照合速度の向上
- 文字をまとめて認識する能力の獲得と見方の変化
文字を素早く見る能力
目の筋肉を鍛えることで、文章を視覚的にとらえる速度を向上させます。これにより、より速く文字を追えるようになります。
見た文字の照合速度
目で捉えた文字の意味を、頭の中で瞬時に探し出し、意味と文字の形を素早く結び付ける力です。
文字をまとめて認識する能力
文章を一文字ずつではなく、単語やフレーズ単位でとらえ、一度に認識できる文字の数を増やす力です。
これらの能力は、日本語に限らず、あらゆる言語に応用できるものです。
なぜ英語の文章も速く読めるようになるのか?
英語の文章を読むとき、多くの人は日本語よりも意味を理解するのに時間がかかります。
これは、英語の単語を見た瞬間に日本語に訳してしまうためです。
英語を速く読むためには、単語を見た瞬間に意味を直接理解できるようになることが理想的です。もちろん、そのためにはある程度の語彙力や英語の文章に慣れることが必要です。
英語の文章に慣れるうえでも英文を読む量を増やせる速度は有効です。
また、「見た文字の照合速度の向上」 によって、英語の単語を見たときに意味を探す速度自体を向上させます。
ネイティブのように英語に対する反応速度が一気に向上はしませんが、それでも十分に効果を発揮していきます。
もちろん、母語の方が意味を探し出す速度は速いですが、速読のトレーニングを積むことで、言語を問わず意味の照合速度を向上させることができます。その結果、英語の文章を読むスピードも自然と上がっていくのです。
英語をより速く読むためのトレーニング方法とは?
さらに、速読のトレーニングの特徴を活かせば、より効果的に英語の文章を速く読むことも可能です。
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