川村式ジョイント速読術とは目が読み取った情報と大脳に記載された情報をジョイントさせ理解力を高める速読術
「ジョイント式」とは、新日本速読研究会が開発した独自の効果的速読法である。
簡単に言えば、目が読み取った文字情報を、すでに脳内に記載されている知識、情報とジョイントさせ、理解する。
その時間を、トレーニングによって限りなく短縮していく方法だ。
これまでの読書方法では、文字は絶対に消滅することはないという安心感が潜在意識の中にあり、
- 1.ページを開いて文字を視野に入れ、
- 2.意味のまとまった文字群から順を追って読み、
- 3.内容を把握、理解し、
- 4.ある程度の内容を記憶する。
そして次のまとまった意味を持つ文字群へと移るという読み方をしていた。
しかし、もし文字が「消えてなくなる」ものであれば、内容を理解している暇はなく、とにかく消えてしまう前に、先へ先へと進んでいく必要が出てくる。
こういった読書方法は、これまでの概念をくつがえすものであり、内容も理解不能で、何も認識できないのは当たり前と思われていた。
ところが、実際にこのような方法で読書をしてみると、「消えない文字」という認識の下で安心し、のんびりと構えていた読み取り機能に変化が現れてくる。
これまで怠けていた機能が、慌ててその能力を加速させだすのである。
その結果、大脳の無意識回路が活発に起動し始める。
しかし、活発に起動するのは無意識回路であるため、読書の内容を意識的に把握することは難しい。
当然、意識よりも先へ先へ進んでいく目の動きにもついていくことができず、いくら加速しても、理解能力が視線に追いつかない。
こういった状況では、理解能力が加速したという実感はあまりない。
ここで視線を動かす速度を少し落としてみる。
高速で動かしてきた目の動きのスピードを減速させると、加速してきている理解能力と、ちょうど一致する速度地点に出合う。
そこでは、網膜に映るだけであった文字群に、それぞれ意味がジョイントし、文字の内容を見て、理解するという処理ができるのである。
その速度地点は、従来通りの読書方法での地点に比べ、理解能力が加速してきているので、高い位置に存在している。
具体的には、これまで理解できた速度に比べ、最低でも2倍の速さに達しているのだ。
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