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速読法解説3 中級以上の速読法

日本人平均の100倍の読書スピード

さて、速読法と野球のたとえ話を続けると、数値が一桁上がって、日本人平均の100倍、つまり4万文字というレベルがある。

これは、文庫本の1ページを1秒弱で通過する、という読書スピードである。

ご存じない方だと。「そんな。途方もない!」とお感じになるだろうが、これは野球だと、ちょっと上手な草野球のレベルである。

そこそこの素質があって、熱心に練習していれば、それほど問題なく到達でき、新日本速読研究会の各地教室でも、かなりの人数がこの数値をクリアしている。

超人的な速読のレベルとは?

さらに数値を1桁行上げて、日本人平均の千倍、分速40万文字となると、文庫本や新書を読んでいて1秒間に10ページ以上というスピードであるから、これは途方もないことのように思われる。

ところが、これは野球ならば、甲子園に都道府県の代表として出場してきてプレーする選手のレベルである。

確かに、かなりの素質が要求されるが、滅多に出ない、というほ どの例外的な少数でもない。

 

この1桁上、日本人平均の1万倍。分速400万文字となると、これは、プロ野球でも、王選手、長嶋選手、金田選手、張本選手といった、不滅の大記録を残した選手のレベルで、生半可な素質や練習では到達できない。

これらの数字は、しつこいようだが、掛け値なしに正直なところを書いている。

速読法を修得して損なことは、ほとんどないのであるから、その気持ちはあっても二の足を踏んでいた方は、ぜひとも学んで、時間の節約と充実に役立てていただきたい。

速読をやって損することもある?

速読を身につけて。決して損はしない、と書きたいところであるが、損をした、という実例もないわけではないので、参考のためにそれも書いておく。

損をした実例①

高校生の息子に速読法を習わせ、自分も習った母親の話。 「息子に速読法を習わせたら。月に300冊も読むようになりました。

本代がかかって叶いません。それから私自身も、家中で読む本がなくなってしまいました。

いつも本屋で立ち読みするわけにもいかず。退屈を持て余しています。」

損をした実例②

某大学教授の話。

「速読法を修得したら、頭の回転が速くなったせいか、気づかないうちに授業が早口になっていて困ります。

それから、学生にテキストを黙読させて、そろそろ読み終えたはずだというので先へ進もうとすると、誰一人読み終えていない、ということがしばしばです。

 

学生が自分の読書能力に追いついてくるのを待たなくてはならないので、授業の間が持てなくて非常に退屈です。」

速読法を修得して損をする場合というのは、上のような内容である。

この2つのエピソードで、速読法によってどういう状況が生じるのか、おおよその想像がつくのではないだろうか。

 

 

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