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第二章 情報エリートへの道 ―日経新聞はこうして活用する―

他紙と日経との比較対照が出発点

一応、前章で、要領もなにもなしに、日経の全記事を(力づく〉で五分以内に読み通してしまう速読法のノウハウをご紹介した。

前章のトレーニングを欠かさず毎日、5分程度続けていれば、読者の方々の3割以上が分速5,000文字の速読能力を身につけられるはずである。

これは、まとめて5分の訓練時間を確保せよ、ということではなく、新聞を読み始める前、本を広げる前などにウォーミングアップ的に30秒から1分程度、実行することを習慣づけ、そのトータルが1日で5分ぐらいになるように、ということであるから、意志の力さえ強ければ、必ず修得できる。

修得できない残り7割の方は、能力的に困難だということではなくて、こういう訓練がこれまでの読書習慣に反することなので〈三日坊主〉に終わって、時折り思い出したようにしかやらないだろう、ということである。

それでもまあ、15分もあれば日経の全記事を読み通せるぐらいの速読能力には、なるはずである。

 

が、全記事を、これという方針もなにもなしに、ただ頭から読み通すというのは、いかにも要領が悪い。

これは、たとえば大学受験の古典のベスト3が「徒然草」「枕草子」「源氏物語」だというのは過去30年ぐらい変化がないが、受験対策としてこれら三作品を対訳本で全文、読み通すのに匹敵する要領の悪さである。

いくらベスト3だからといって、出題される頻度の高い箇所もあれば、内容的にけっして出題されない箇所もあるのだから、古典の受験勉強では、それに応じた工夫をしなければならない。

日経の記事を読む場合にも、それがいえる。一応、全記事を読み通すとしても、意識のウェイ卜の置き方に工夫と要領が必要である。

 

まず、一章の冒頭でも述べたように、日経というのは、日本で発行されている新聞の中でも特異性の際立った新聞で、日経一紙を単独で読んでいる人は例外的少数で、99.9パーセントの読者の方は、朝日・読売・毎日などの他紙を併読している。

そこで、日経を速読する場合の出発点は、他紙の記事と読み比べて、取り扱われている内容を比較対照する、ということである。

ハイテクに強いのが日経の特徴

日経以外の新聞各社と、日経とを比較してみると、特徴としていえるのは、日経以外はなんらかの〈思想〉に基づいて紙面や記事を構成しているが、日経はそうした思想色が希薄で無色無臭、しいていうならぱ〈ビジネスマン思想〉で紙面構成をしている、ということである。
 
要するに、ある事件を報道する場合でも、他紙がひたすらセンセーショナルな面だけを追求している時に、その事件の中にビジネスに結びつく要素がないかどうか、俗にいう、(転んでも、タダでは起きない〉精神で取材し、報道しているような面が見受けられるのだ。

そして、ことに日経はハイテク面の情報に強い。

他紙の記事は、おそらく担当記者のハイテク関係の知識や情報に相当なバラツキがあるのだろう。科学関係の記事やコラムを扱っている記者に知識があるのは、あって当たり前の話なのだが、それ以外の記事で(特に、俗にいう〈三面記事〉においてはハイテクと結びつけて事件を分析したり考えたり、といった発想がない。

いくら記事を上品にまとめ上げていても、それでは、結局は興味本位で終わってしまう。
 
週刊誌の記事が(下町のおカミさん連中の井戸端会議〉だとすれば、〈朝・読・毎〉などの記事は、〈山の手の有閑マダム族の噂話〉で、扱い方の上品さに違いこそあれ、要するに五十歩百歩である。

これでは、激動する1990年代の世界情勢に対処することができず、そういう姿勢に甘んじていては、会社では窓際族になりかねないし、株の売買などをやっていても、将来の見通しを読み損なって大損するか、損はしないまでも、大儲けをし損なうだろう。
 
前章のトレーニングで日経が5分前後で読破できるようになれば、朝・読・毎のような他紙と併読しても十分で通読できるわけであるから、そうしたら、両者が共通して取り上げている記事に目を通して、比較対照してみることだ。

たとえば事故の記事でも、その原因のどこかにハイテク機器が関係していると、日経は朝・読・毎と取材の視点がまるで異なることがある。

ミクロな情報に要注意

ハイテク機器は、日進月歩で改良改善されており、人類の生活を豊かにすることに貢献しているが、ハイテク特有の弱点も、まだ相当部分で解決されないで残っている。

たとえば筆者は本書の原稿をペンではなく、パソコン(ワープロではない!)で打っている。
 
ペンよりも筆圧が小さくて打てるので疲労度は低い、修正は自由自在、大幅な文章の入れ替えも思いのまま、保存する場合も、原稿用紙だったら20センチぐらいの厚みになる量がペラペラのフロッピーディスク1枚に収まってしまう、といった調子で、いいことずくめのようであるが、執筆作業中に停電でもしたら、それでアウトである。

作業の途中で保存をしていないと、それまでの仕事はすべて消し飛んで、跡形も残らないからなにを打つたかを思い返し思い返し、また一からやり直さなくてはならない。

去年の夏の話であるが、執筆作業中に外でピカッと稲妻が走って、0.1秒もないような、ほんの瞬間だけ電気が途絶え、それだけのことで、それまでの一時間余を無駄にしてしまった、という苦い経験も持っている。

これなどは、外からの電流が途絶えても、数分間は作業が続けられるようなシステムを導入すれば、その時間を利用して作業中の情報をフロッピーディスクに保存してしまうことができるから、それで解決できる問題であるが、要するにメーカー側の手がそこまで十分に回りきらないので、長い間改良されずにいつまでも残されていた。
 
まあ、ワープロやパソコンで文章を打つ程度の仕事ならば、途切れたところで、本人が不愉快になり精神的に消耗するだけで、人間の生死に関わることはないが、ものによっては、生死に関わったり、重大な経済的変動を招くようなことも起こりうる。

そして、それ以前の段階で留まった事件や事故が起きた場合、朝・読・毎は単にその事件を報じるだけのことが多いが、それに対して日経は、現場で使用されていたハイテク機器が抱えている弱点に対して、必ずといっていいほど鋭く切り込み、将来を洞察している。

ハイテク機器を製造する側に立っている人なら、そこからなにを製造し、なにを改良すれば大きな需要と結びついてヒット商品を作り出せるか、といったヒントをつかむことができるだろう。
 
また、株をやっている人ならば、どの企業がハイテク機器の弱点をカバーできるような新商品を開発するか、といった見当をつけて購入しておき、いよいよ新商品の情報が流れた時に大儲けすることも可能だろう。

一面トップに朝・読・毎の扱わない記事が出た時に着目!

さて、ミクロな情報、一般大衆にとっては(どうでもよい〉と思われるような情報記事が、日経では一面のトップで扱われることがある。

ことにそれが、朝・読・毎のどこでも取り上げられていないような場合には、日経の記者の頭がおかしくなったのではなく、なにかビジネス的に重要な鍵を隠している情報なのだから、おおいに着目してその情報の裏を読む必要がある。
 
とにかく今は世界情勢が、数年前では考えられなかったほど、きわめて流動的になってきた。

東西両ドイツの再統一は不可避の状況であるし、東欧諸国も共産党支配による統制経済を放棄して、自由経済を導入しようとしている。
 
西側陣営にとっては、これは非常に喜ばしいことで、これまで東側に対して禁輸扱いにしていた、いわゆる(ココム商品)の規制が大幅に緩められることは疑問の余地がない。

周知のように、東側諸国の経済力は西側に比べて弱いが、それでも、これまで市場ゼロだったところに突如として巨大なマーケットが形成されるわけであるから、日本の経済は大きく変革する可能性がある。

いくらココム規制が緩むといっても、ミサイルだとか、直接的な軍需商品に対する規制が解かれるまでには、まだ相当の期間を要するだろうが、一般庶民が日本国内で入手できるような商品だったらすべて輸出可能になった、遠からず輸出可能になる、と考えて間違いない。
 
たとえば、これまでだとコードレス電話などは、ココム規制商品であったが、そうではなくなる。ということである。そうなると、日常生活に関わる分野でのハイテク商品の開発は、日本企業のもっとも得意とするところであるから、これはもう、まず間違いなく日本の独壇場になる。
 
総合的には日本の独壇場になるとして、その中でも、どの企業が最大のシェアを握るか、そのあたりの見当をつけるには、日経がトップで扱う情報記事に出てくる企業名に注目しておくことだ。ことに、素人感覚ではくどうでもよい)ように思える、細かいミクロ的な数字が具体的な企業名と共に出てきた時には、その企業が他社を出し抜く技術を開発したことを日経が情報として入手したのではないか、と考えてかかる必要がある。

防衛情報、ハイテク情報を軽視するべからず

ココム規制が緩むことと併せて、朝・読・毎の各紙、特に朝日と日経の防衛情報の扱い方の違いに注目していると、どの企業が最先端を走っているかということと同時に、どの企業とどの企業が提携してある分野の開発に取り組んでいるか、といったことも読み取ることができる。
 
朝日は伝統的に防衛力増強に反対の立場を採っていて、たとえば、アメリカの新兵器に欠陥や弱点があったりすると、それを大々的に取り上げる傾向がみられる。

が、逆の見方をすれば、それは改良の余地があるということで、たいていは精密機器に関する分野であるから、日本の企業のどこかが。その改良に取り組むことになる。

そしてしぱらくすると、日経が、どの企業がアメリカから発注を受けた、開発の依頼を受けた、というようなことを、さりげなく報道する。
 
全面的に一社が引き受けると憲法問題に発展しかねないが、その点はアメリカも十分に心得ていて、この部門はA社に、この部門はB社に、というように、切り分けて発注してくるが、それを真っ先に情報として入手して報道するのは、まず日経である。

そうすると、兵器の開発では莫大な金額が動くから。発注を受けた企業はおおいに業績が向上することが期待でき、それは必然的に株価にも反映するから、投資家は絶対に見逃すことができない。
 
株式欄の扱い方も、日経には特徴がある。朝・読・毎といった各紙が、どちらかというとセンセーショナルな思惑を流すのに対して、日経はあくまでも事実の報道を重んじ、データを重視して、ごく日常的な感覚で長期的な展望を読者に提供する。

これも、防衛情報の項で述べたように、どの企業が現在どういった研究開発に取り組んでいるのか、確かな情報をつかんでいなければ不可能なわざである。

そして、ハイテク産業の世界では、どんな新製品が開発・発売されるかの問題以前に、画期的な研究に成功した、というだけで各界の注目を浴びて、株価が急騰する。

だから、なによりもまずハイテク機器の分野での情報収集能力に関しては、他を一歩も二歩もリードしている日経の市場分析に注意を払う必要がある。

貴重な情報を捜し出す

前記のことに関連して、日経だけが取り上げて、他紙がほとんど取り扱わないものに、特許に関する情報がある。
 
ハイテク機器の開発と特許申請とは切っても切れない縁にあるから、特許情報に注目していれば、ここでも各企業の戦略的な動向を知ることができる。

株式欄の市場分析と特許情報、この両方を併せ読むようにすれば、より多角的に企業の動きがみえて、投資のチャンスをものにすることもできるし、研究開発部門に携わっている人であれば、自分が今、なにをなさねばならないか、将来をマクロ的に見通すこともできるようになる。
 
これだけ科学が発達した現代になると、発明王エジソンの時代と違って、なんでもかんでも自分の手で開発してしまうスーパーマンのような活動は不可能で、ある部分は自分の手で研究開発するとしても、大部分はだれか他の人間が研究開発したものを利用して組み込み、トータルしてまったく新しいものを生み出す、という方向に持っていかなければならない。
 
自分の研究開発に必要なもの、利用できるものが、今どの程度の研究段階にあるのか、そしてそれが製品として具体的に市場に姿を現すのは、いつ頃になるのか、それに備えて自分の研究開発の過程や方法に変更を加える必要があるのかないのか、そういったことも特許情報に目を通しておくと、大きなヒントが得られる場合がある。

自分は投資が目的で、科学には無縁の人間である、と思っているような人でも、尻込みしていてはいけない。

研究開発部門に携わっているような人、専門の研究員でも、あらゆる研究のことが理解できるわけではないのである。
 
そこで、日経の科学記事をスクラップしたり、「やさしいハイテク教室」のような欄をスクラップしてまとめ、時折り読み返すようにする。

そうすると、ハイテクの分野がどういう方向に流れていこうとしているのか、おぼろげながらにでも全容を見通すことができる。

ライバル企業の戦略を読み、ライバルの一歩先をいく

特許情報に関しては、できれば、日経の姉妹紙である日経産業新聞が月に一回の特集する、重要特許抄録にも目を通すようにする。

これは、分野別にダイジェストされており、特許の名称や、申請国名などを知ることができる。これによって、専門外のことであっても、ハイテク技術のおおよその潮流をつかむことが可能になる。
 
次に、申請対象国をみることによって、どの企業がどの方面の市場を重視しているか、また、欧米のどの国のどの企業と競合関係にあるか、といったことも見抜くことができるようになる。

また、特許抄録には、外国企業が日本に出願したものも載っているわけで、どういった外国企業が日本に乗り込んできて日本の市場を荒そうとしているか、といったことを知ることができる。

そうすると、自ずとライバル企業の戦略を見抜いて、変更修正するべきものはちゅうちょなく変更修正を加えるなどして無駄な動きを排除し、常にライバルの一歩先を進んでいることが可能になる。
 
日経を他紙と読み比べるので精一杯で、とても日経産業にまで手を出してはいられない、という人も多いだろうと思う。

そういう人は、日経に掲載される、日経産業、日経流通、日経金融の三姉妹紙の目次を克明に読むようにするのである。

この目次は、企業別になっているから、白分が関心を持っている企業が取り上げられているかどうかを、短時間で検索することができる。

そして、必要な時にのみ購入して目を通すようにするとよいだろう。

自分の発想をガラリと変えるために

これは自分の独創だ、だれにも真似のできないアイデアだ、と自負できるような発想を思いついたとしても、世の中には同じことを考えている人間が3人はいると思って間違いない。

古い話であるが、電話が発明された当時、ペルとエジソンともう一人、三人の科学者が同時に考えつき。ただ特許庁に駆け込んだ〈タッチの差〉でベルが発明者と認定されたものである。

当時は科学的な分野の発明や創意工夫に取り組んでいる技術畑の人々の絶対数が少なく、電話となれば超画期的な発明であった。

そういう発明でさえバッティングするのであるから、現代のようにハイテク産業が発達し、あっちにもこっちにも、新たなハイテク機器の発明・改良に取り組んでいる技術者がいる時代では独創性の程度にもよるが、ひょっとしたら100人ぐらい、自分と同じことを考えているかもしれない。

「あ、しまった! 先を越された!」と地団駄を踏んでも〈後の祭り〉であるから、常に自分の発想を新たにする努力をしていなければならない。

それには、日経はおおいに活用できる。日経、日経産業、日経流通の三紙には数多くの新製品、ヒット商品の紹介記事がコラムとして載るが、これに目を通して、自分の発想を転換するトレーニングの材料とするのである。
 
たとえば、次のようなことを考えながら、新製品を分析してみる。
 
○この製品は、こういう目的で発売されているが、まったく別の使い道は考えられないだろうか?
○別の製品とドッキングさせて、より機能的な製品にすることはできないだろうか?
○大きくしたり小さくしたり、長くしたり、といった変化でなにか生み出せないだろうか?
 
卑近な例では、インスタントラーメンの内容量を1.5倍に増やしただけで売り上げが飛躍的に伸びた、内容量は増やさなかったがボトルの形状を変えただけで、内容量が増加したようなみた目の印象を作り出すことができて、売り上げが飛躍的に伸びた、といった事例が過去にいくつもある。

だから、前記の3番目の項目などバカバカしく感じる人もいるだろうと思うが、けっして馬鹿にすることはできないのである。

コラムから民間の動きを読み取る

新製品の紹介のようなコラムとは別に、経済人や財界人が執筆している随筆的なコラムもある。

これも、随筆だからというので気軽に流し読んでしまうと、大きなビジネスチャンスを見逃すことにもなりかねない。
 
それというのも、随筆・随想の中では、ふだんは表面に出てこないような本音の部分がチラリと顔をのぞかせることがあるからで、それによって民間企業がどういった方向を志向しているかの見当がつく。

それと、日経が株式面で扱っている数字的なデータとを、頭の中で有機的に結合させてみる。

そうすると、数カ月後に日本経済がどういう方向に流れているか、(当たらずといえども遠からず)ぐらいの予測が立てられるようになる。
 
投資家ならば、どの株を買えばいいのかが読めるだろうし、企画マンならば、どのような企画が将来的に価値を持ってくるかが予測できて、それにマッチした企画が立てられるように、頭を柔軟にすることができる。

ビジネスチャンスを見抜く

以前からも今後も、あらゆる分野のビジネスは、欧米との対応抜きにしては考えることができない。日本が欧米に進出していくだけでなく、欧米の企業も、日本というマーケットを狙って乗り込んでくる。
 
どういう乗り込み方をしてくるか、それを知るには、その方面の専門家を取材記者の中に大勢抱えている日経を通読していく以外にない。他紙は、朝・読・毎といえども専門家不足のために情報が首尾一貫しておらず、正確に経済の流れていく方向を読み取ることは不可能である。
 
しかし、日経の首尾一貫性を明確に感じ取るためには、日々、必ず日経に目を通す、という見方だけでは、ちょっとみえにくい部分がある。そこで、日経をストックしておいて、たとえば一ヵ月に一度、ある特定の分野に視点を定めて通読してみる。ストックしたものを読み返すのが億劫な人だったら、縮刷版が出るのを待って、それを通読するようにするとよいだろう。
 
だが、日経を必ず毎日、目を通す。という作業だけでも相当に厄介であるから、それに加えてこの1ヵ月に一度の読み返し作業などは、これを職業にしている経済評論家の人でもなければ、よほど意志が強くない限り不可能である。
 
意志の弱い人を強い人間に作り変えるのは、これは考えるまでもなく、きわめて難事業であるが、速読法があれば、それほど意志が強くなくても、この、まとめての読み返し作業が困難でなくなる。

より高度な速読法の修得法については次章で述べるとして、もう少し。日経の読み方の解説におつき合い願いたい。

広告欄こそ情報の宝庫であり、出版広告から最新情報を読む

もう一つ注目すべきは広告欄で、通常は広告というのは、斜めに流し読みしてしまうもので
るが、日経に掲載される広告欄は(情報の宝庫)となっていることが多いから、軽々に見逃してしまってはビジネスチャンスを逃すことにもなりかねない。
 
まず、ビジネスマン必読の金融関係の雑誌や研究書、ビジネス皙には、日経にしか出版広告が出ない、というものがある。

こういう広告は、五段ブチ抜きのような大型広告(そういった広告は、朝・読・毎のような大手他紙にも日をおいて必ず掲載される)ではなく、小さな広告である。

そういった広告ほど丁寧にみていき、書名と出版社名だけでも頭に入れて(忘れっぽい人だったらメモするなどして)、大書店にいく機会があった時に立ち読みしてみる、必要ならば買い求めるようにする。

書名を覚えているだけでも、商談の時にフッと漏らして、「おっ!? こいつは勉強家だな」という印象を相手に与えて、思わぬ好方向に取引が進展する場合がある。
 
また、実際に購入して読むことができれば、日経をさらに多角的に読むことができて、やがては、経済評論家とまではいかなくても、いっぱしの(経済通〉になることができ、その面でもライバルを出し抜くことができる。
 
また、出版以外の広告でも、意外な会社が意外なイメージ広告を、日経の全面を使って大々的に打つことがある。

イメージ広告は、軽い気持ちで眺めればそれだけで終わってしまうが、深く裏を読めば、その企業が今後、どの分野にウェイトを置いて新製品を開発、あるいは進出していこうとしているのかが洞察できる。
 
それと、前述の特許情報などと結びつけて情報を分析し、なにか有機的に結合させられるものが見出せたら、それはもう、推測の域を通り越して、ほぼ確実な情報になったと考えられる。
その確信を得たら、ただちにそれに対して動き出すことだ。
新聞やテレビCMなどで新製品が公表される時まで待っていたら、おしまい、手遅れで、ライバルには出し抜かれ、決定的にビジネスチャンスを逃すことになる。
それでは章を改めて、日経を読むためのより高度な速読の修得法に進むことにしよう。

 

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