第2回となる脳トレコラムは「睡眠と脳の関係」について触れていきたいと思います。普段から脳の健康を保ちたいとお考えの方々に向けてのコンテンツです。
「寝る子は育つ」は本当?
脳の健康は睡眠時間と密接な関係があります。寝不足や不規則な睡眠では、脳が働きません。
特に、小さい子供にとって、最も重要なホルモンである成長ホルモンは、昼間起きている時間よりも、夜寝ている時間の方が多く分泌されます。特に、思春期の子供は成長ホルモンの分泌が高まり、夜間睡眠中に多くの成長ホルモンが分泌されます。睡眠が途中で妨げられたり、睡眠時間が短かったりすると、成長ホルモンの分泌が悪くなり、身長の伸びも悪くなる可能性があります。つまり、「寝る子は育つ」は本当なのです。
また、大人にとっても睡眠は非常に重要です。ハードワークでうつ病を患った話が現代社会ではよく取り上げられますが、これはまさに睡眠不足の弊害なのですね。睡眠不足は病気につながるリスクでもあります。
最も好ましい睡眠時間には、6~8時間が良いとされています。 特に、成長期をむかえた子供は睡眠時間を多めにして、できるだけゆっくり休むことが重要とされています。夜中にテレビゲームをしたり、音楽を聴いたり、DVDを見たりしていると、確実に睡眠の質が下がりますし、次の日のパフォーマンスにも悪い影響を及ぼすでしょう。
いまは夜遅くまで営業していたり、24時間営業を売りにする店が増えて、どこにいても町全体が眠らなくなりました。しかし、暗くなったら眠り、明るくなったら起きる。昼間は動き、夜は休む。このベーシックなスタイルを、改めて大切にしたいものです。
良い睡眠のためにするべきこと
仕事や学業が終わり、食事をして一休み。そして、ベッドに入ってからすぐに寝られる状態であることが、良い睡眠の第一の条件となります。
つまり、実は良い睡眠のためには、十分な睡眠時間を確保することだけでは不十分なのです。
・寝る前のドカ食い
・寝る前に深酒
・寝る前にテレビやゲームなどで興奮する
・寝る前に複雑な考えごとをする
こういったことは、良い睡眠を阻害します。睡眠時間のおよそ1時間前には部屋を暗くして寝るための準備をすることが、良い睡眠です。
夜、寝る前に悩み事や不安なことを思いだしてしまう人も多いと思います。しかしこれも、熱気を悪くして、せっかくの睡眠を質の良くないものにしてしまう行為です。できるだけ難しいことを考えずに、のほほんと過ごしている方が、いい結果になります。あれこれ悩んで問題が解決したことがあったでしょうか。そう思うと、悩むときほどさっさと寝てしまうのが最善なのかもしれません。
忙しい現代では、私たちは不規則な生活を強いられてしまうときあります。それでも、可能な限り正しい生活リズムを大切にする必要があります。決められた時間に寝る、そして朝しっかりと起きる。これが脳の健康維持のポイントです。
良い睡眠のために、12の守りたい事
厚生労働省の研究班は、「睡眠障害対処のための12指針」を策定しています。
1. 睡眠時間は人それぞれで、日中の眠気で困らなければ良い。
2. 刺激物は避け、寝る前は自分なりのリラックス法を続ける。
3. 眠たくなってから床につく。
4. 同じ時刻に毎朝起床する。
5. 光の利用でよい睡眠。
6. 規則正しい3度の食事、基礎的な睡眠習慣。
7. 昼寝は午後3時前に20~30分。
8. 眠りが浅いときは、積極的に遅寝早起きをする。
9. 睡眠中の激しいいびき、呼吸停止、脚のぴくつき・むずむず感や要注意。
10. 充分眠っても日中の眠気が強いときは、専門医に相談する。
11. 睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと。
12. 睡眠薬は、医師の指示で正しく使えば安全。
良い睡眠が取れていないサイン
もしも、アイディアが浮かばない、集中力がない、寝つきが悪くなった、朝起きることが辛いと感じることが続くなら、それは良い睡眠が取れていないという可能性があります。
忙しくても、多少は睡眠時間を調節して、規則正しい生活のリズムを取り戻すことを心がけましょう。良く寝ることは、全体的な脳力の向上になりますので、ぜひ実践してください。
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