一度速読術を身に付けると脳の処理速度が向上し、様々な機能が高められる
速読で恩恵を受けるもの 脳は、人体のすべての機能を統括している。
それだけに、脳が活性化されることで、読書以外にも効果が表れてくるのも不思議ではない。
例えば、視力。
速読学習の未体験者がよく質問する項目に、「そんなに目を使って視力は下がらないのか?」というのがある。
しかし、視力が低下する読書というのは、速読に対する「普通の読書」である。
つまり、文字をひとつひとつ追って、視野を狭めてしまうタイプだ。
一方、速読の場合、視野を広げることは基本。
一連のトレーニングによって、眼球を引っ張るバネである眼筋の働きを良くすることができる。
つまり、視力は下がるどころか、上がる確率が高い。
また、学習効率の向上も著しい。
速読法によって、まず大きく変化するのは、時間感覚だ。
脳の処理速度が速まるので、従来費やしていた10分の1の時間での学習が可能になる。
逆に言えば、同じ時間で10倍の学習が可能となるわけだ。
「スイッチバック学習」とは、まさにこの原理を利用した、リピート学習法である。
人によって能力に差があるのは仕方がない。
しかし、記憶力や理解力の低い人でも、速読を身に付ければ、従来と同じ時間で10回も復習することができる。
短期の記憶も、結集すればひとつの固定した記憶として残り、最終的に理解力となる。
速読から速脳へ さらに上級になると、複数の学習を同時進行することが可能だ。
実際、テレビのモニターを10台同時に眺めながら、すべてのモニターで起こっていることを把握するという神業を為す業界人が多数いる。
彼らが全員速読の訓練をしたわけではないだろうが、別の機能、例えば聴力などを刺激することでも脳は活性化される。
これは、「速聴」と呼ばれる。
聖徳太子は一度に10人の話を聞いたという噂も、まんざら嘘ではないかも知れない。
すべての機能は脳に統括されるのだから、目だけでなく、他の感覚を鍛えることでも、脳は活性化され、究極には「速脳」が実現する。
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