できるだけ歩く
一日中、椅子に座ってデスクワークをしていると、明らかに夕方くらいにはグッタリしてきますよね。同じ姿勢を続けているからという理由もありますが、実は脳にも大きなダメージを与えています。知らず知らずのうちに、疲労をためてしまっているのですね。
ずっと座っていると健康に悪いのは、よく知られています。実は座っていると健康だけでなく「脳にも悪い」という研究結果が、アメリカ・ニューヨーク・タイムズ紙で紹介されました。
記事によると、ずっと座っていると筋肉内部の電気活動が落ち、有害なほどに代謝が悪くなる、ということです。デスクワークをしている人も、休憩時間に散歩をするなどして、適度な運動をしたほうが良いようです。
歩きながらガムをかむ
ドイツの研究機関「the Max Planck Institute」の研究員Sabine Schaefer氏は、作業記憶にはウォーキングが効果的と発表しました。
子供と若者を対象に、座っている時と歩いている時に作業記憶の標準テストをして比較したところ、どちらの年代のグループでも、自分が決めたスピードで歩いている時は、座っている時や決められたスピードで歩いている時に比べて、作業記憶効率が向上したのです。
難しいことを行っている場合は特にこの傾向が強く、大人よりも子どもの方が顕著な結果が見られました。つまり、2つのことを同時に行っている状況のほうが、脳の働きは優れているということが証明されたのです。
繰り返しますが、何か2つのことを並行してやることは、脳にとって良い影響があります。
「歩きながらスマホ」は危険ですが、歩いている時でも、それぞれのことに専念し過ぎない程度に、平行した作業をすると良いでしょう。
机について座りっぱなしはできるだけヤメる
机での作業は、できるだけ短めにすると脳にいいとわかっています。例えば、ずっと悩んでいた問題から少し離れた時に、「あ、そうだったのか!」とひらめきがよく起こる、例えばシャワーを浴びてリラックスしている時に、素晴らしいアイディアが浮かぶというような、よくある経験が、誰にでもあると思います。
過去に偉大な研究者がやっていたように、アイディアは歩きながら考えるというのが良さそうです。
また、心理学の研究では、緑の多い自然の中に身を置くと、気分が良くなったり、自信が持てることも証明されています。
デスクワークで忙しい方も、1日に何回かは机から離れて、外で歩きながら考えてみるのがオススメです。
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