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速読法解説 17 多分野速読法で20倍の学習能力を習得する

速読理論

速読法から多分野学習法へ

さて、訓練で10倍の速読の能力を獲得できたとすると、以前は1時間を要してい読書なり勉強なりが、わずか6分でこなせるようになる。

 

これが、100倍、1000倍と上達していっても、その残った6分を、どこまでゼロに近く短縮するかの問題になり、SFのようにマイナスの時間を生じさせる(過去の青春時代に戻る)ような器用な芸当は決してできない。
速読が趣味になって、100倍、1000倍と速読能力を向上させていくことに生きがいを感じている人も中には、いる。

が、要するにそれは、円周率を何桁まで暗記できるか、に挑戦するのと同次元の趣味で、それほど社会に還元できるような有用性があるとは、思われない。

 

速読能力が10倍から20倍程度に上達したら、その程度で満足して留めておき、方向をもっと有用性のある学習に向けるほうがベターである。それが、新日本速読研究会長の川村明宏の指導の下に行われている、《多分野学習法》である。

 

多分野学習法とは

速読法を学んでいない状態では、中身の濃い研究なり勉強なりをしようと思えば、どうしても、1つの科目や分野に1時間とか2時間を咲く必要があった。
つまり多忙な人では、多くてもせいぜい、2分野くらいしか学ぶことができず、それ以上をやりこなせる人は(マルチ人間)として賞賛されるようなありさまだった。

 

ところが速読法を学んで読書能力が10倍、20倍に向上すれば、単に読むだkで学習できるような性質のものは、これまで1科目、1分野しか勉強できなかった同じ時間で10分野も20分野も勉強することができるようになる。

その各科目、各分野の切り替えを上手に行い、次から次へと勉強科目、分野を映していっても内容が散漫にならず、1時間の勉強時間で10時間、20時間も勉強したのと同じ成果を残す、という画期的な訓練が、多分野学習法である。

 

これまで仕事に追いまくられ、勉強する時間が全くなかったような人でも、わずか5分、10分が以前の1時間、2時間に匹敵する密度になるわけであるから、その意欲さえあれば充分に勉強・研究時間を確保することが可能になる。

 

 

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