同時並行処理は決して効率を悪化させない
つまり、人間は、同時並行で幾つものことをこなしたほうが。注意力、記憶力、分析力などが増すのである。
スポーツの話ばかりでは納得できない、という人も多いと思うので、今度はもう少し知的な活動から例を引くことにしよう。
囲碁や将棋の有段者は、アマチュアを相手に、1人対10人とか、1対複数の対局をしてみせることがある。
それでも、アマチュアは、有段者に勝つことが容易ではない。
囲碁や将棋の有段者は、同時並行に幾つもの局面を記憶し、分析することが可能なのだ。
そして、一度に1勝負しができないアマチュアより遙かにレペルが高く、密度が濃い。
もっと別の話を書くと、今は故人となった手塚治虫氏の若き頃のエピソードがある。
超売れっ子の手塚さんのところには、連載を書いてもらいたくて、5社とか8社が一度に詰めかけた。
そうすると、手塚さんは、A社の原稿を描き終えたらB社の原稿に移る、という《直列処理》ではなく、A社の1枚目を描くと次はB社の1枚目を描き.C社の……D社の……と描いていって、一巡して元にもどると、A社の2枚目、B社の2枚目……と。
どの社にも不満が起きないように描きこなしたそうである。
つまり、手塚さんの頭の中には、連載を引き受けた全社の物語が、同時並行で存在していて、同時にそのストーリー展開を考える、という《並列処理》ができたのである。
あいにく、手は2本しかないが、もしも手塚さんが千手観音のように沢山の手を持っていたら、完全に同時並行で沢山の絵を描きこなしたのではないだろうか。
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