右脳超速読術
川村 明宏、若桜木 虔、 栗田 伸一(著)
単行本(ソフトカバー): 219ページ
出版社: 徳間書店(1991/1/31)
ワープロ・パソコン・電子手帳10倍活用で潜在脳を目覚めさせる
ワープロ、パソコン、電子手帳でブロック読みをスピードアップ!
■多分野学習法で分速10000文字も読み取り可能!
■潜在脳の半分を目覚めさせただけで、あなたの能力は5倍以上になる!
■あなたは組織に使われる人間か?組織を動かす右脳マルチ人間か?
人間の潜在能力は、9割が眠っている。あなたは夢をよく見るほうだろうか?それとも、めったに見ないほうだろうか?いずれにしろ、生まれて今までただの一度も夢を見た経験がない、という人は、いないだろうと思う。
右脳と潜在能力
あなたは夢をよく見るほうだろうか?それとも、めったに見ないほうだろうか?
いずれにしろ、生まれてから今までただの一度も夢を見た経験がない、という人は、いないだろうと思う。
そして、時には夢の中で、数時間とか数日とか、とにかく非常に長い時間が経過することを経験しているのではないだろうか。
ところがそれは、キチンとした測定器具があるところで脳波などを調べて割り出すと、数秒とか、せいぜい数分という、ものすごく短い時間で体験している出来事なのである。
芥川龍之介が書いた童話の「杜子春」や「魔術」の中で、主人公が専任、あるは魔術師によって白昼夢を見させられて、数か月にもわたる長く珍しい体験をするが、実はそれは、夢から目覚めてみると、ほんの瞬時の出来事だった、というエピソードが描かれている。
恐らく芥川は、白昼うつらうつらと、まどろんだわずかの時間で途方もなく長い夢を見る、ということを何度か経験していて、けれが物語の骨子になったに違いない。
それから、これは誰でも経験するということではないが、誤って足を踏み外して高い場所から転倒したりするときには、生まれてからそれまでの長い人生を振り返るとか、さまざまな思い出のシーンが頭の中をいくつも走馬灯のように通り抜けるとか、とにかく下の地面につくまでに、途方もなく長い時間が経過するのを味わうそうである。
こんなことも、読者諸氏の何割かは、とっくの昔に何かの書物で読んでご承知のことに違いない。
では、なぜ最初にこんなことを書いたかというと、人間の脳は状況次第では猛烈なスピードで回転をし始める、数分で数か月分にも相当する膨大な情報量を処理できる、ということを言いたかったのである。
潜在脳の半分を目覚めさせただけで、能力は5倍以上になる
世の大多数の人々は「夢の中では、そういうものなんだ」、あるは「転落するというような異常な状況では、そういうものなんだ」と考えて、それ以上は深く追求しようとしなかったに違いない。
ところが、状況次第では人間の脳は猛烈な勢いで回転し始めるということは、角度を変えて考えれば、工夫と研究によってその状況を望むがままに人為的に作りだすことができる、ということなのである。
そのようやく発見された人為的方式の一つが本書でノウハウを公開しようとしているジョイント速読法であり、それを基礎とした、多角的な潜在能力開発法なのである。
これまで数多くの方々のご協力で実験させていただいて、人間の情報を処理するスピードは、訓練によって、数倍どころか数百倍、数千倍にも加速できる、それだけ人間は驚異的な能力を秘めており、ただ個々人が置かれている環境が適切でないために<熟睡>してしまっている、ということが判明している。
その潜在能力覚醒メソッドを順を追って詳細に述べ、読者諸氏に紹介していくつもりであるが、どうしても活字だけでは筆者の意図が伝わりにくい部分もあることは否めない。
本書を読んで実践しただけで獲得できる情報処理能力は、まず、平均して5倍程度ではないだろうか。
それでも、これまでの5倍の能力に引き上げることができれば、知識量も増えるし、成績も上がるし、大したものだと思うのである。
小見出しには「潜在脳の半分を…」とうたったが、これはあくまでも言葉のアヤで、本当に半分も覚醒したら、スーパーコンピュータ並みかそれ以上になってしまうだろう。
5倍程度でOKということだったら、せいぜい潜在脳の百分の一も目覚めさせることができれば充分である。つまり、それだけ平易に誰でも能力を向上させることができる、ということなのだ。
読書スピードを測れば、その人の運命が読める!
本書で紹介する潜在能力開発法の基盤が速読法にあるので、まず最初に、日本人が平均していったい分速何文字ぐらいのスピードで文章を読んでいるのか、ということから、話の本論に入っていくことにしたい。
それほど難解ではない小説の文章を読むとき、日本人は分速何文字ぐらいで読んでいるだろうか?
<本書に続く>
目次
第一章 「二点以外読まず訓練」で読書能力が10倍に
・人間の潜在能力は、9割が眠っている
・潜在脳の半分を目覚めさせてただけで、能力が5倍以上になる
・読書スピードを測れば、その人の運命が読める!
・読書スピードの差がすなわち成績の差だ!
・世の大多数の人が本末転倒の誤りを犯している
・「速読なんか、やってもしかたがない」という人へ
・欧米の速読法=スキャニング
・欧米式速読法ができる人とできない人
・なぜ人間は全脳を使いこなせないか?
・すべての鍵は小学校時代の教育に隠されている
・まず着実に第一歩から、潜在能力の活性化を図る
・意識の部分分割をする
・欧米式速読法も習得の鍵は意識の部分分割にある
・即席速攻の速読法
・記憶力に関する大きな誤解
・読解力とは短期の記憶力なり!
・「二点以外読まず訓練」が初級速読の基本
・訓練時間の目安は?
・即席速読法の成果を見てみよう
・容量のいい人と悪い人
・なぜ視野を広げて読むことが重要なのか?
・大脳生理学が解明する潜在脳覚醒への鍵
・潜在脳活用の鍵はアドレナリン・コントロールにあり!
・アドレナリンが大量分泌されると脳細胞ははたらかなくなる
・<マルチ人間>と<不器用人間>の差も、アドレナリンコントロールで生じる
・人間は情報スイッチを切るために交感神経を作動させる
第二章 左脳歯車人間から右脳マルチ人間へ
・先端OA技術と大脳生理学がドッキングする時、驚異が生まれる
・潜在脳覚醒の驚異のメソッドをフジテレビ「今夜は!好奇心」で公開
・OA機器をフル活用した訓練、アドレナリンコントロールが可能に!
・5分で目覚める潜在能力実験を、晴海のビジネス・ショーで公開
・パソコン、電子手帳なども、潜在能力覚醒の道具となる
・まず身の回りから複数のスイッチをONにしていく
・歩きながらでも、全脳オープンの訓練はできる!
・右脳型の人は夢に色がつく
・簡単にわかる、あなたの右脳度・左脳度チェック
・どうして右脳型は記憶力に優れているのか?
・あなたは組織に使われる左脳歯車人間か?組織を動かす右脳マルチ人間か?
・これまでの右脳ノウハウ本では、マルチ人間が生まれなかった
・猛スピードも可能な<無意識の検索作業>
・マルチ人間から学ぶ全脳開発法
・インプットされていない情報はアウトプットできない!
・右脳型情報を頭にインプットすることから鍛錬が始まる
・壮年期からでも右脳開発はできる!
・並列処理で情報を手早く理解する
・OA技術を駆使すれば、潜在能力は科学的に開発できる
・平凡な左脳人間が、多分野学習法で右脳型マルチ人間に
・どうして能力開発にもっと投資をしないのか?
・ともかく速読から能力開発を始めよう
第三章 驚異のマルチ人間養成法
・コンピュータ訓練の議事状態を本で作り出す
・紙の反発力を利用して超高速ページめくりをする
・人間の能力は、いとも簡単に活性化する
・焦るべからず、急がば回れ
・超高速ページめくりのペースを落としていく
・一ページずつ正確にめくることに注意
・自覚できないまま、潜在能力が活性化される
・読まずに低速ページめくり訓練を
・目をハンディコピー機だと仮定する
・重複転写があるほどよい
・加速した潜在能力を、読み取り能力にジョイントさせる
・「二点以外読まず訓練」に再挑戦
・視線をノコギリ形に走らせる
・現在の<視幅>を最大限に活用すべし
・訓練内容を要約すると
・訓練時間の目安は?
・根本的に間違っていた右脳開発法と記憶術
・従来の右脳開発法と記憶術の誤りを大脳生理学的に解明する
・ノウハウ本の誤りを知って裏を読めば、マルチ人間への道が見える
・テクノストレス症候群は、人間がコンピューターに隷属していた証
・人間が真にコンピュータを支配する時代がやってきた
・コンピュータを潜在脳覚醒の起爆剤として用いる
・速読法はテクノストレス症候群のワクチン
・同時並行で複数の業務・情報処理をこなす、立体多分野学習法
・多分野学習法の手始めに速読法を一ヶ月で完璧マスター
・多分野学習法トレーニングで誰でも否応なしにマルチ人間に
・速読法を手掛かりに、万人がマルチ人間になる時が来た
・情報処理能力を高めれば五月病にかからない
・人間の頭脳は生きたスーパーコンピュータ
・多分野学習法が、脳がコンピュータ以上であることを自覚させる!
・潜在脳の覚醒でテクノストレス症候群も過去の笑い話
第四章 潜在脳の覚醒でOA時代を乗り切る
・高校、大学の受験システムが急激にかわりつつある!
・人材が唯一の資源の日本では、受験体制の変革は時代の要求!
・この情報過密時代、情報収集を抜きにした独創性の発揮はない
・大手企業は研修に速読法を取り入れ、ジャパンバッシング対策!
・残業ゼロ、業績向上、自由時間の大幅拡大に一石二鳥
・前門の虎、後門の狼 – 欧米先進諸国とNIES諸国
・潜在脳の覚醒で、5倍にも10倍にも広がった人生が楽しめる
・このままでは、人材能力開発で後れをとってNIES諸国に逆転される
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